A1)ふとんのなかに はいっているわたは どうやって のばしているのですか ?
とれた綿から実などを全部とって白いきれいな部分だけを取り出してそれを成型機のなかで形を造っていきます。
当店のホームページにどのように造られているかを表している写真があります。
http://www.futonten.co.jp/nikki/kengaku2.htm
わたはからまる性質があります。それぞれのわたがからまりあってふくれていくのでふわふわになります。しかし干さずにずっと寝ていると人間は一晩コップ1杯の汗をかき、綿の場合は吸湿性はあっても発散性がないので乾きが悪くそのまま水分がたまり、その重さでだんだんぺちゃんこになっていきます。
これはA1で説明させていただいた成型機がそうです。
ただしわたは接着剤などでくっつけたりするものではありません。
わたは絡み合う性質がありますのでその性質を利用して絡ませ合って混ぜていき
それを成型機で形にしていきます。ですので手でひっぱるととれます。
綿はおもにインドやメキシコなどがおおいです。インド綿などは重いのでよく敷き布団に使われています。あと羊毛は羊の毛から造られています。特にオーストラリアやニュージーランド産が多く、この地方は人間の数より羊の数が多いといわれています。
羽毛は中国やヨーロッパからの輸入が多いです。特に寒冷地方のものが良質とされています。ニワトリのような陸鳥ではなく、アヒルやガチョウといった水鳥の羽毛だけを使用しています。
なんでわたはくっつけてかためたりできるの?
A4とだぶってきますがくっつけたりかためたりはしていなくて絡み合わしてふくらしています。ですので手で抜くとすぐにとれます。
ふとんはどうやって造られているのでしょう?
当店の場合主にこの工場で造られたものを使用しています。
工場の説明からどのように造られているのかをわかりやすく説明したものをホームページに載せてあります。
http://www.futonten.co.jp/nikki/asao_aisatu.htm
水鳥の羽根は水に浮くように中が空洞になっており、浮き輪の役目をしています。
それに対して陸鳥の羽根の軸には肉が詰まっており、虫がわきます。よって羽毛布団は水鳥の羽毛だけで作られております。
なかのわたによってつくりかたはことなってきます。
羽毛と羊毛とでは作り方がちがいますし、最近ではウレタン素材やポリエステル、合成繊維を使用したものなど多種多様にありますのでそれぞれ異なってきます。
羽毛の場合などは掃除機の先の部分のようなもので吹き込んでいれていきます。
ふとんはどこでつくっていますか?
これもB1とダブってきますが当店の場合は
http://www.futonten.co.jp/nikki/asao_aisatu.htm
こういった工場で造っております。
布団メーカーでは綿だけではなく羽毛も羊毛も合繊もすべて綿と呼びます。また、ウレタン素材を用いた敷き布団やヘチマを入れた布団等もあります。
素材別で考えますと羽毛、羊毛、綿、真綿、低反発ウレタンなどいろいろな種類があります。最近では合成繊維のふとんも多く出ています。
人間は一晩にコップ1杯の汗をかきます。それを繰り返し続けているとどんどん湿気がたまってきます。綿ふとんの場合吸湿性には優れていますのでどんどん汗をすっていきますが、発散する力が弱いために湿気がこもってきます。そのため日に干すことで乾かして湿気を取り除きます。また湿気がこもるとその重さで綿自体もぺちゃんこになってきます。これに対し素材自体に吸湿発散性のあるものは比較的干さなくても大丈夫です。
布団という文字は当て字です。もともと蒲団と書いています。がまの穂を布に入れてつかったという説や、がまの葉をあんで作った座布団を蒲団と呼んでいたのが変化してふとんと呼ばれるようになってきたという説があります。
これはどう表現したらいいのかわかりませんが、やはり暖かいから気持ちいいのではないだろうかと思います。
外国にもあります。それぞれの国によって環境が違いますのでそれぞれの環境に適した布団があります。
C8)ほかのくにの ふとんのなかには わたがはいっているのですか?
やはり日本と同じようにそれぞれの国によっていろんな種類のわたが使用されています。
一般的に普及しはじめたのは明治時代以降だといわれています。それ以前は正確な資料が残っておりませんが平安時代では十二単衣をきて寝ていたようです。江戸時代に入り関西地方の一部上流社会からふとんが使われるようになってきたようです。